2011/8/3〜5        剣岳登山記

 昨年の夏は多忙を極め、チョツトした出来事もあって好きな登山を断念しました。そのせいもあって春から何処の山に登ろうかと計画しながらスポーツ店を覗いては高ぶる気持ちを抑えていました。7月は公私ともに多忙を極め準備もままならない状態でした。8月の1週目に照準を持っていきましたが台風9号の経路がなかなか定まらずイライラ。ようやく、影響ない事が確認出来でき3〜5日に決定しました。場所は色々と迷いましたが、やっぱ剣岳でしょう。と決定して立山に向かって出発!
久し振りの登山電車と高原バスはモチベーションを絶好調にしてくれました。目的は剣岳の山頂 !!ルートはその時の気分次第で宿泊も1泊だけは剣山荘に予約を入れました。
8/3 午前10時15分、霧のなかを室堂バスターミナル出発、ミクリガ池と地獄谷を見学しながら雷鳥沢キャンプ場で休憩してこの先のルートを決定、新室堂乗越経由で剱御前小舎まで1:50分、気合いを入れての出発でしたが、直ぐにルート変更で雷鳥沢に入りました。その事が幸いして直ぐに雷鳥の親子に出合うことが事が出来ました。初めて見る雷鳥は可愛いくてしばし見とれていました。その後は、ぐんぐんと標高を上げながら孤独との戦いです。ハイペースにならないように気を付けているが霧で視界がきかないとついついハイペースで剱御前着が12時15分と予定より30分も早く着いてしまいました。雨こそ降らないが微妙な天候にイライラしながら昼食をとりました。ここから今日の目的地剣山荘までは1時間チョツトの行程、道草をしながら2時頃に着けばと思い出発、剣沢のキャンプ場の上部に来た時にはかなり視界が開けてきました。ここは昼食後時間は経ってないが剣を仰いでコーヒータイム。ここで約1時間ほど時間潰して剣山荘に2時30分に到着しました。早速、「生ビールもありますよ〜」の一声に思わず「お願いしま〜す」でした。
マグロ缶で山に向かってカンパ〜イ!! 下戸の私ですが思わず「う〜うまい」「フゥ〜」と感ずる至福のひとときで〜す。
1人しみじみと味わっていると隣に座った夫婦に捕まって登山談義。ほろ酔い加減にはいい暇つぶしが出来ました。
この夫婦は次回に白山を計画しているようでした。部屋に戻り明日の行程を計画、折角なら御来光を見たいし混雑を避けたいと4時出発を決定。夕食に又ピールで乾杯し就寝!! 

室堂を出発

雷鳥の親子

剣御前から

剣沢より
8/4日 目が覚めたのが午前3時、早くも出発するグループもあり横になっていても落ち着きません。3時50分剣に向けアタックを開始しました。途中で先行者を抜き一服剣に立った時は道中で一緒になった青年と2人になりました。この時点で御来光は見る事が出来ませんが霧の中から剣沢や別山を眺める事が出来ました。その後は青年と抜きつ抜かれつの登頂一番乗りを目指しての競争になりました。青年は私に負けるのが悔しいのか盛んに西穂からジャンダルムの話しをしてきました。そこは行った事がないと私が言うと、ここよりも登り甲斐があるし貴方なら楽勝ですよとお褒めの言葉を頂きました。結局、山頂に立ったのは青年が一歩早く満足そうでした。お互いにカメラで登頂写真を取り合いながら視界が開ける事を願いながら一時待っていました。その後、私がコーヒータイムに入るとお先にと言って下山しました。この時には気が付きませんでしたが、青年と撮った写真は祠の裏側だったことが次ぎに上がってきた人によって判明しました。私がコーヒーを沸かしているので悪いと思って裏に回ったのかと思いきや柏手の音が?
ようやく、自分のいるところが祠の裏側だったことに気が付きました。何もなかったように表に向かい柏手を打って家内安全を祈りながらドジな自分と早々に下山した青年に笑いが込み上げてきました。良くやるんですよ、こんなドジを・・・
「カニノタテバイ」も何箇所も続くのかと思いきや直ぐに山頂に到着。「カニノヨコバイ」も期待外れ?・・・ よく考えれば都会育ちのみんなが登れるのに山育ちの私が登れない訳が・・・?


一服剣から別山

霧の祠に太陽

剣岳山頂

カニノヨコバイ

ブロッケン

コーヒータイムや朝食タイムを取りながらの往復5時間のゆったり剣岳は満足のゆく登山でした。只、心残りは山頂からの眺望が一瞬だった事でした。 そんな意味では又、来いよ〜と言われているようでした。
9時に山小屋で荷づくりをしながら今日の予定を立てました。ゆっくりと別山を経由して○○山荘泊と決め込んでのぶらぶら縦走でした。本を片手に剣沢での高山植物観察、コーヒータイムや昼食で山荘に着いたのが14時過ぎでした。
ここで、我々が案内された8人部屋で一波乱起きました。16時頃だったと思いますが9人入っている事が判明しました。
親父さんが来て、8人部屋に9人でお願いしますとの事でみんなでザワザワ?・・・混んでいるのなら仕方ないが靴から見ると混んでるように見えませんがね?・・・その内にもう1人入っている事が判明・・・親父さん曰く、じゃ10人でお願いしますとの事・・・これには一同切れかかりました。それでも中には混んでいるのなら仕方がないです。我慢しますと言う人もいましたが・・・オイオイ冗談でしょう? それなら14時に受付した我々に何で混雑していますと一言あっても良いのでは? そんなやり取りをしていたら息子らしき人が予約のキャンセルが入ったので2人移動して下さいとの事。一件落着したが部屋中が嫌な思いをしました。おそらく、重複して入れたのがミスだったのでしょう。一言も詫びもなく・・・旧態依然の経営がまかり通っているのかと一同唖然としていました。山ギャルとか騒いでいますが団塊世代に背を向けると後が怖いですよ。嫌な思いをしての夕食は手作りの煮物やナメコ汁が出てきました。手料理でもてなす山荘だと言う事を本を読んで決めた人もいて若夫婦が一所懸命やっているのに・・・みんないい人ですね一言も文句を言わずに良いように理解していました。そんな出来ごとも翌朝の御来光や晴天で「お世話になりました〜」ですからね。


^別山

御来光(鹿島槍)

朝日の剣

白山

室堂

8/5日 ゆっくりと朝食をとり今日1日の計画を立てました。大汝〜雄山〜一の越〜浄土山〜室堂をゆっくり散策しながら室堂発12時位に決定。今日は天気も最高 ! 尾根コースで眺望もよくルンルン気分でした。室堂に近づくにしたがい高山植物が多くなり本を開きながら観察しましたがなかなか名前を覚えられませんね。
帰りのバスの中で来年の山行きを考えながら2泊3日の「岩と雪の殿堂」剣岳を回想し立山の奥深さを感じながら帰路につきました。

大汝より剣

槍が岳

富士山

雄山参拝は有料

五色ヶ原